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五、勤労性 ⚫ 豊富な労働力、忍耐 性――稲の生産は、 多様な労働がなけれ ば収穫が不可能であ る ⚫ 日本の自然環境は中 国と他のアジア国家 と比べると優越して いる 26
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⚫ 人間 の 側 が自然 に 働 き かけて ､ 弛みない努力 と 工夫 を 行えば ､豊かな恵 みを与えてくれた ⚫ 限られた農地 に 多くの 労力をつぎ 込んで ､でき るだけ生産を多くしよ うとする集約農業が行 われる ⚫ 勤勉の報いが返ってく る――勤勉が善である という倫理観 ⚫ ｢残業｣、「 働 き 蜂」、 ｢ストレス｣、｢過労死 ｣ 27
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六、自然への順応と多神論 順応性 ⚫適期をつかむことによっ て、豊かな収穫が可能で あった ⚫同時に、天気の変化にも 十分に気を使う ⚫天災地変の多い環境の中 で生きている日本人は、自 然と融和し、自然に従って 生きる 28
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多神論 ⚫自然を見習い、自然と融 合して生活を楽しむ一面を 生み、日本を含めて東洋人 は、人間を自然の一部と理 解し、天人合一を重視する という哲学を生み出した ⚫日本では、自然に融和し、 自然に従順しながら、稲作 農業に携わる労働の中から、 豊作を祈る東洋的な多神論 が形成された 29
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⚫ 多神論を抱く日本人は、 山川草木に皆神霊がある と思い、万事を八百万(や およろず)の神に祈願する ⚫ 稲作と関係の深い祭は、 村落生活の重要な共同行 事となり、７世紀後半か ら国家的な年中行事と なった。 30